200t プログレッシブ
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板厚 t4.0 熱延鋼板のスライドドアアームです。 写真右側のコの字の部分はローラーを組み付ける為、穴のアライメントが重要になる品物です。 穴加工後に曲げたのではまったく精度が期待できないので、曲げ加工後に穴を開けるレイアウト設計になりました。 下側の穴の方が僅かに直径が大きいのでこの穴を貫通して、もう一つの穴を加工します。エアシリンダとカムによる芯金を使用しているところがミソです。
200t プログレッシブ
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細長い製品の多数個取りの事例です。安全性の目的で、外周には C面取りがあり、先端部には組み付け性向上の為の勾配をコイニングにより成形しています。板厚 t2.0 長さ 230mm の製品をシングルクランクの Cフレーム 200t プレスで2個取りするため、1列2個取りとしています。 中央の湾曲部の成形安定性や送りビッチずれに対する細かな配慮がポイントになります。また、切り離された製品の落下方法にも注意を払っています。形はただの棒ですが、いろいろな意味で微妙な代物です。
200t プログレッシブ
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取り付け穴付近の強度が無いので、安直なステージレイアウトでは物ができません。カール外幅は安全性の為にRのコイニングがあり、またカール密着部分の隙間を最小限に留めています。 カール内径は後工程で切削が入りますが、t4.5の熱延鋼板にしてはきれいな出来であり、加工時間の短縮に貢献しています。
200t プログレッシブ
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シンプルな形状ですが、補強フランジの方向をアレンジして、できるだけ単純な工程、構造で安定性を高めた2個取りに仕立てました。 まっすぐな形状ではないので、フランジ高さのバラツキが出やすく、センターブリッジも歩留まりの都合で狭くなりますので、パイロットやリフターの配置に気を配っています。
200t プログレッシブ
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ごくシンプルな形状のR/Lセット取りですが、お客様のご協力を得て元々の製品設計から大幅な形状変更をほどこして、量産安定性向上の追求を行った事例です。初期設計段階の原形をお見せできないのが残念ですが、改善は相当意欲的に行われ、たいへん大きな成果を上げています。