Master-Net
Master-Net は機械加工チーム独自の進捗状況管理ツールです。
ACCESS を基盤にしています。
機械加工チームは、 3名の 3DCAM オペレータ、2名の W-EDM オペーレータ、2名の MC オペレータがそれぞれの業務特性上離れた場所で行動しています。

このチームが請け負う加工時間はほぼ機械能力に依存するのですが、前工程の準備状況によってスケジュールがゴロゴロ変わり後工程にまで大きな影響を与えるので、この部署の日程管理は大変重要です。

以前は機械毎、担当者毎に日程表を手書きで作ったり、ホワイトボードにカラーマグネットシートを張り付ける方法で行っていました。 しかし、日々刻々と変わる状況は、現場のオペレータの片手間ではとても手に負える様な物ではありません。 強引な計画や格好の良い日程表など、私たち末端の町工場にはまったく役に立たないのでありました。

Master-Net は機械加工チームが自ら考案、まずは山積する作業を見やすく分類し、自分たちの部署の進捗を的確に把握しよう、というアプローチで作り上げた進捗状況管理ツールです。

設計図面が出図され担当が決定すると、事前加工打ち合わせが行われます。 ここで該当金型の構成部品で MC と W-EDM が絡む核になる構成部品を対象に抜き出して、最終納期から逆算した 素材準備・CAMデータ一準備・加工納期について、一里塚的な日程を決めて Maste-Net に登録します。

各機械のオペーレータ (Maste-Net クライアント) は、一元化された情報を共有、情報の確認、日程カレンダの計画入力、実加工、完了ステータスの更新まで、全て個別に行います。
CAM データが出来ているものを絞り込み、現場に素材が用意出来ているものから優先的に計画に積む。Master-Net のスケジュールカレンダーは、リアルタイムの準備状況を積み上げたもの、要は確実に出来る日程なのです。

加工が予定納期に間に合わない場合は、Master-Net で常に状況が把握できているので、外注委託などの負荷調整も早期の対応を可能にしました。 出来るものから、急ぐものを優先して加工する、これが新興流「ところてん方式」です。